ソラノカオ

育児しながら漫画描き

社長になるひと

 

 

幼なじみのパパが先日、社長になったらしい。

 

同じ団地に住んでいた幼なじみ。

彼女は小学生のときに引っ越してしまった。

 

 

 

パパは陽気で、

独特のテンポで冗談ばかりいう人だった。

(たぶん)癖のある子どもだった私にもとても良くしてくれた。

 

親から受け継ぐのではなく、

縁のなかった会社で社長に就任って

どんな過程があったんだろう。

 

仕事人間というイメージはなかった。

漫画が好きで、トイレにはナルトとブリーチ。

Skypeで海外の女性と英会話。

韓国ドラマが好き。

家族で海外旅行したりして。

 

新しいことを積極的に取り入れるひと。

 

家でお仕事してるイメージはなかった。

 

社長になってから、定時で上がれなくなったのが残念らしい。

 

 

「あのこの子のパパが社長」

と聞いたとき

 

驚いたけど、「なるほどな」と思った。

 

あんな社長の会社で働けたら楽しいだろうな、と思った。

 

 

私は同世代の父と比べてしまって

もし、父が社長になっても

「なるほど」にはならないと思った。

 

知りすぎているのもあるだろうけど

 

 

未だにスマホを使いこなせない

使いこなそうとしない

 

やりたいことがあるのに、

ずっと出来ない理由を探しているような気がする

 

腰が痛いから

おじいちゃんの介護があるから

やりたくない仕事を続けないといけないから

 

 

いや、そうだと思うよ。

 

でもさ

 

「出来ない」じゃなくて、

「やらない」を選んだんだよ。

 

だから「男として仕事に未練がある」

って言うんだよ

 

 

 

とても悲しくて、

怖い気持ちになった。

 

それは

新しいことを始めるには

歳をとってしまったように思える父の姿が

 

将来の私なのではないかと

自分と強く重ねてしまったから。

 

 

あのこのパパは「できない」と思わない人だった

 

 

 

じゃあ

 

私は